ヨガ界のあるある?
ヨガをしているとこんな話聞いたことないでしょうか?
「昨日はお肉を食べたから体が重い」とか「動かない」とか、「胃が重い」とか?
何となくヨガ界では菜食であることの無言のプレッシャーというか、そんなものもあるような。動物性のものを食べることが悪いことみたいな雰囲気を感じる。。。時があるというのは私だけでしょうか。。。もちろん宗教、哲学的な思想もある。でもここではあくまで肉体的な、人間の生理学的、生化学的な点から考えた話。
小学生の頃からアトピーで食事制限されていた時期があったとはいえ、私はそこまで徹底した主義というよりただ何となく周りもそのほうが健康、という根拠のない理由からやっていたかもしれない。
お肉は悪者じゃない
でもですね、かく言う私も言ってましたよ、朝練の時。「昨日は肉を食べたから重い」とかなんとか。
本当に、朝起きてどーんと体が重い感じ。でもほとんどの場合、それは
胃酸が足りていない
タンパク質は胃酸で消化が始まる。その胃酸が充分に分泌されていなければそりゃ消化できないし。消化が悪ければ胃もたれするよね。胃酸をちゃんと分泌していない自分を置いておいて、まるで肉を悪者にしていたよね、私。。お恥ずかしい。お肉は悪くないです。ごめんね。
何となくそんな風に思っている人、結構多いのでは?
でも自然のものに、命を与えてくれるものに、そうそう身体に悪影響のあるものなんてそうそうないと思うのよ。自然のものの中には毒があるものもあるけど。それを受け入れることができない私たちの肉体があるだけで。人間には毒でも他の動物には害のないものだってあるし。
エネルギーになれない
食べ物がもつ栄養を摂取することで私たちは生きていける。
その栄養をちゃんと体内に摂り込むシステムもしっかり持っている。そのためにはまず消化。
たんぱく質を消化するためには胃酸が必要。胃酸がなくてはたんぱく質を分解してくれる消化酵素がはたらけない。消化酵素っていうのは、それぞれの栄養素を分解してくれる消化酵素の種類は違うから、それぞれの栄養の消化のためにはそれぞれの消化酵素がちゃんと体の中で作られていなければ。なんか早口言葉みたいだけど。
どんなに栄養のあるものでも消化できていなければ、吸収できなければ・・・。
それなのに、ただ食べる量を増やしても、むしろ体に悪影響になってしまうこともある。
例えば充分に消化できていない未消化のタンパク質は単に胃もたれとかだけじゃなく腸内環境に悪影響だしアレルギー、アトピーなんかの原因になる。摂取したエネルギーをちゃんとエネルギーとして利用することができていなかればそれは重く感じるだろう。
ミトコンドリアに渡したい
エネルギーを作るのはミトコンドリア。エネルギーの材料となる栄養をちゃんと消化して吸収してミトコンドリアに渡さないとエネルギーのサイクルはうまいこと回らなくなってしまう。
どんなにバランスの良い食事でも、オーガニックとかスーパーフードとか、そんな体に良さそうな食材でも、エネルギーに回せないのに食べ続けても体には害になるし負担にもなる。
ただ単に食べればいいって訳じゃない、ということが身にしみて痛感している今日この頃。
エネルギー問題は環境も人もきっと同じなんではないか。
食事を気をつけても体調がいまいちってときは、自分の体を見直してみてもいいよね。食べ物のせいじゃなくって、ミトコンドリアがたくさんエネルギーを作れるようにするために、栄養をちゃんと吸収できるようになるにはどうしたらいいんだろうね。
(つづく)

鍼灸マッサージ・整体師
介護支援専門員
機能訓練指導員
臨床分子栄養医学研究会 認定カウンセラー
TOKYOYOGA指導者養成コース・プログラム担当
TOKYOYOGA指導者養成コース・解剖学講師担当
身体に触れる仕事を20年近く行い、2004年よりヨガを指導。
TOKYOYOGA「YogaBodyトレーニングコース」を開発・指導し、ヨガ指導者養成を行う。
神戸で子育てをしながら身体に関しての探求に情熱を注ぐ、カラダオタク。
「ヨガ手帳」にてポーズ監修・季節の過ごし方を担当。