ドバイの冬ももうすぐ終わりを迎えようとしています。 日中は日差しが強くなり、30度近くまで上がる日もちらほら。 ここから気温は急上昇し、またまるでオーヴンの中にいるような日々が始まるのです。 ここ最近は残された数少ない屋外で過ごせる日々を満喫しようと、人々は必死になって外に出ているように感じられます。 六月の終わりにこの国に引っ越してきた私も1年という数字が見えてきて、一通りこの国の一年の移り変わりを見ることができたかな、なんて気がしています。 日本人の両親の元、日本で生まれ日本で育った私は日本の気候や四季にすっかり順応した身体を持ち合わせていて、そこを離れると私の身体はどうなるのかなんて気にしていたのは出国前の話。 四季の移り変わりやそれに伴う身体の変化には気を使っていた生活をしていたからこそ余計にこの身体がどんな変化を辿るのか興味津々だったのです。 ・日本からマイナス5時間の時差 これは海外旅行のときも同じですがすぐに慣れます。 よく日付変更線を越えると辛いなんて言いますが、日付変更線を超えないドバイへの引っ越しはさほど時間調整は難しくありません。 冷房で冷やしすぎは良くない・・・なんて言っていたのは日本にいた頃の話。 ドバイの夏は冷房なしでは生きていけません。 部屋は一年中冷房が付きっぱなし(暖房はありません)、夏場は冷房があるところを極力探して歩きます。 夏場は外と中の寒暖差は30度ほど、当然体の調子は優れなくなりがちなのですが、それは暑すぎるからなのか、寒暖差からなのかは、計測不可能です。 ちなみに、朝晩はやや冷える冬場も、暖房無し、湯船無しのこの生活でも特に大きく体調を崩すことなく生活できたのはヨガの練習やその他スポーツをしてたとは言え、体の適応反応がうまく作用したからでしょう。 そんなエクストリームな天候とは言え、基本的に天気は安定しています。 冬のごく一部の時期を除いては、天気予報をチェックするという習慣は全くなくなる位毎日同じ天気がひたすら続くのです。 だからこそ、毎日の予定を天気に左右されることもないし、決まったリズムを決めた通りにこなしやすく、それは物凄く心の安定に繋がっていました。 ちなみに、この2月の2週間ほど雨が続いた日がありましたが(実はドバイが雨雲をコントロールしていたからなのですが・・・どこまで人工的にしてしまうんだこの街は・・・) 一年のうち11ヶ月以上も晴れているのが当たり前のこの国に住んでいる私達は皆(私の周りにいる日本人、アラブ人、欧米人、アジア人)この2週間で一気に気分が落ち込んでしまったという変化への弱さを目の当たりにしました。 日本人の4割がなっていると言われている花粉症だった私は、毎年春が辛く、ドバイに来てやっとそこから逃れられるなんて胸を撫で下ろしていたところ、今度は砂アレルギーになってしまいました。 高速な発展により、どこを見渡しても建設物ばかりのこの国はどんなに洗車をしても1週間で車は砂まみれ、アパートの窓も掃除をしてもらった後3日間を除いては常に砂まみれ。 そんな中、冬の間の約半年外で活動をしていた私の体はついに悲鳴をあげて、砂アレルギーを発症。 前回のコラムで紹介したフルマラソンの後は疲労による免疫力の急激な効果とフルマラソン中に外にいた分吸ってしまった砂のおかげで2週間夜も眠れぬほどの咳に悩まされました。 そのうち治ると思っていたのですが、なかなか治らず、体力も限界を迎えた為行った病院での対応がまた国によって違かったという話は次回のコラムで書こうと思います。 人間の体は外気温や時間への調整はできても異物について適応能力はあまり無いようです。 こんな砂のある場所に行けばその後しばらく咳が出てしいます。 さて、何の対策もなくまずは当たって砕けた1年目。 2年目となる今年はこの変化にどう対応していくか、この1年目に起きたことをもとにまた身体と対自していく旅が始まる予感です。 ドバイ在住ヨガインストラクター日本からドバイに来て何が変わった?
・一日中冷房の中で過ごすこと。
・一日のリズムが安定していて心が安定しやすい
・砂アレルギーになった
家族の転勤に伴い、ドバイにて生活を始める。
人口の9割は外国人、今やNYよりもインターナショナルと言われるドバ
イでヨガを通して現地の様々な宗教、慣習に触れている。
日常生活に密着したクラス展開により、日本ではTrue nature軽井沢や朝
食フェス、Dressヨガ部などのイベント出演、オフィスヨガやコラム掲載
も多く担当。
砂漠国に1年住んで身体に起きた反応。|溝畑諒子のヨガライフinドバイ(8)
もくじ
もくじ
previous post